破滅の一歩
小学校6年の4月、年間目標に
「何事も全力」と書きました。
やばいですね笑
担任の先生に言われて自分もその気になって書いた気がします。
何事も全力で取り組むという事は良いことかもしれません、負担にならないのなら。実際楽にできていたので問題はありませんでした。
なんせ小学生の手の届く範囲の事、勉強サッカー友達、そして全てに紐付く大人からの評価、くらいです。こんなんは楽です。答えがテレビで毎日流れてますし。
でもずっとは無理です。
それに後になって気づきます。
この言葉には、「全部全力」の後に「完璧に」がついてくることを。
それはほとんど呪いです。自分で自分に仕掛けた時限爆弾。
結果大爆発。
散々壊れた後、わかったつもりでした、全部は無理ってことを。
けどまた何事も全力完璧の呪いが発動して息が絶え絶えになってることに気づきました。
新しい本とか音楽とかアニメとかその他諸々に触れる時、毎回、こんな世界があったんだ、と嬉しくなると共に、きっとまだまだ知らない世界が山のようにあるんだろうと思い知らされます。
そしてその未知のどこかに自分の好きが転がってるかもしれない、そう思うと、今すぐそこに辿り着きたくなってしまう。
全部知りたくなってしまう。
これです。
見える所に大半があるから余計そうなってしまうんです。サブスクリプションで日本のアニメなんかはほとんど見れます。
一覧表示でバーっと全体を見渡せる。
あれもこれも見なくては。
そうやってるうちに見たいから見る、ではなくて見なきゃ終わらないから見るになってきて気づいたら苦痛。だってこれもう作業。
気づいて良かったです。ほんとに嫌になる手前くらいでした。壊れる手前でした。見ても見ても終わらない世界達に目眩がしてきていました。
絶対に「全部」なんて事はできない。
だって日本だけで年間70000冊出てる本を読み切れる訳ない。年間300本出てるアニメを見切れる訳ない。世界中で死ぬほど売り出される音楽を聴き切れる訳ない。
だから、良いと思った物をゆっくり大切に吸収消化してくしかない。
そしたらそこから繋がっていく。
単独で存在している作品などないから。
好きな事なのにしんどいのイヤだもん。