勝手に改葬

来世で立派なメジャーリーガーストライカーになるために。

将来どころか昼飯の献立さえ決められない俺は。

普段夕飯の残り物を適当に見繕って昼飯にするという非常に怠惰で甘えた生活を続けているせいか、与えられたものがないと何も決められません。

さらに空腹によって脳が機能停止しかけているので何も決められない。早くしないとおやつの時間になってしまうし甘やかして育てた筋肉が分解されてしまうという訳も分からない焦りで胸が締め付けられる。

一体どうしたらいいんだ。Google 先生に昼飯と聞いても多すぎる選択肢をぶつけてくるだけでなんの助けにもならない。

一瞬将来への不安がよぎった気もしたがそんなものは現在の飢餓への恐れからしたらどうでもいい。

冷凍パスタかカップ麺という選択肢もあるが中性脂肪を慮ると気乗りしない。かといって何か料理するのも。

何か手間もかからずご飯に乗せるだけでいいもの…

納豆か、納豆がある。

いやしかし、昼の納豆ほど不味い物はない。

朝は気温の低さとまだオネムの嗅覚で腐った匂いが抑えられ美味しく頂けるが昼は違う。

生暖かい室内に我が物顔で漂う腐臭、空腹により数段強化されている鼻、目覚めた脳を掠めるねばーるくん。

そんな状況で食べる納豆は腐った豆だ。腐った豆だ。腐った豆だ。