「急に寒くなりましたねぇ」
今月に入って既に4、5回、何十年いや何百年と繰り返されてきたであろう
「急に寒くなった」
という話を犬の散歩ですれ違う名前も家も分からない、顔もよく覚えてない、むしろ犬で判別している、けどよく会う人達、としました。
昔、ありきたりな事をやたらと嫌悪していた時期には、天気の話なんて絶対有り得ない!と思っていました。
そんな無味無臭の話をした日には自分のオリジナリティ的な何かが死ぬ、みたいな。
じゃあどうするんだ、と。
殆ど共通点もなく情報もないのにしょっちゅう会う人達とほんの束の間にどんな会話をしろと言うんですか。
犬連れおばあちゃんと「ちょっとそこまで生討論」でもしろってんですか、そんな無茶な。誰もそこにエネルギー使いたないよ。
代案もないのに文句ばっか言うんじゃない。
そもそも挨拶した後のちょっとした間に記憶に残る会話なんて誰も求めちゃいない。犬同士が挨拶済ませるまでの数分もしくは数十秒を誰も損しないように気まずくならないようにちょっとだけ喋るんだ。
ここに政治もコロナも地神利夫もいらない。
そんな時の話題として天気を超えるものは無い。誰にだって共通の話題ですからね基本。ヒッキー百万人を除いたほぼ全人類に関わって来ますからね。ヒッキーだって天気くらい気にしますよ、たまには、ほら低気圧で体調崩したりはしますから。それに毎日変わるから終わりが無い。
そう、終わりが…ない…この時はそう信じていたんだ…