反抗期には従え

ケアレスミスって言葉いつ知りました？

私は中学生の時テレビで四歳下の芦田愛菜が使っているのを見て覚えました。

ミスは人間である以上必ず起こってしまうのですが私はなんとか避けたいと小学生の頃必死に足掻いてまして、最初はテストだったんですがだんだんと人生でもミスをしないように、と思い始めてしまって。

それでね、勉強しとこ、みたいな感覚で未来に起こりうる困難に予め対処しようと考えた訳ですよ。

反抗期に。

テレビっ子だった私はテレビで仕入れた知識から反抗期とはどうも大変らしいと、家族仲は悪くなるわ髪はフランスパンになるわ常にうんこ座り絶対だわ色々キツいと。

それは絶対に嫌だとなりまして、何せその頃は家族仲超円満でしたし、家族は仲が良いのが最善だと思ってましたから、もちろんテレビの刷り込みで。
あとは親にうるせぇ！とか言うのありがちすぎてダサいな、とかもあって
で一人決心したわけです、反抗期はなし、絶対に糞ばばぁ！を言わない。

で、高校に入って思春期絶頂期。

耐えまくりました、親の言うことは聞こう、反発はやめようと。
そしたら駄目ですね。溢れてくるもんは抑えちゃ。
結局糞ばばぁ！こそ言いませんでしたがうるせぇ！は連発しましたしね。
この思春期特有のストレスやら計画通りいかないもどかしさやらが相まって自律神経崩壊しました。
今はピンピンしてますけど。

思うに反抗期というのは自意識の芽生えであって絶対に必要なんですよ。
抗っちゃいけない。
今までずっと親の傘下で生きてきた、親の好きなものは好きで生きてきたわけです(私の場合は)
スキマスイッチは歌い方がキモいから嫌いだったんです。
けど良いじゃないですか親と意見が違ったって、全力少年だったって。
言わば自立の為のステップです。

そうやって少し親から離れて親を1人の人間として見つめる事ができる、それと平行して自分がどういう人間なのかも見つめる、これが反抗期なんじゃないでしょうか。

だんだんと大黒摩季はすきだな、TUBEはあんまりやなとか自分の事が分かってくるんですよ。

そもそも私が反抗期に抗った原因は
家族は仲良くなきゃ駄目という思い込みからなんです。でもそんなことないですよね。
たまたま一緒に暮らしてるだけの人間なんだし。
私は家族だから母や祖母を大切に思う訳じゃない
と、さくらももこ氏のエッセイを読んで思いました。