パズドラに乗り遅れて全てが始まった。
私は絶賛19歳、いわゆる今時の若者だ。
がしかし
全く今時の若者になりきれていない。
InstagramはやってないしiPhoneじゃないしスタバにも行かない、ドクターマーチンは履かないしイッテQ!は見ないしタピオカは飲まないし米津玄師は聞かないしインスタはやらない(若者のイメージがしょぼい)
流行りに左右されない俺かっこいい、なんて斜に構えている訳ではない、いや1割くらいはある。
けどそうじゃなくて本当についていけない
というかもはや、今時の若者はすごいのぅ、と言いたい。
現代社会に全くついていけない訳でもない。
スマホは恐らく人より使いこなしてるし好きな歌手のライブだっていくし音楽&動画ストリーミングは上手いことやりくりしてるし
新作アニメは見るし…
しんちゃんの大人帝国みたいにどこかに昭和の町があったらいいなとは思うが今の時代にそこまで不満はない。
ただ圧倒的に生きやすいであろう今時の若者にはなれない。
ただの陰キャと言われればそれでおしまいなのだがそういう話でもない。
そもそも陰キャという言い方より窓際族派ですが。
昔はとくに流行りに対して距離を感じていなかった気がする。
昔といっても小学校卒業時まで。
では中学に上がって何が変わったか、
それはスマートフォン。
そうスマートフォン。
私の世代は丁度中学に入る辺りでスマホが普通になりつつあるという年代。である。
2013年あたり。
そして私の学校の多くの人間は中学に上がってから携帯電話を手にするのだが、皆はスマホ、私はガラケーだった。
これが今にして考えれば全ての始まりだった。
今までは固定電話で連絡を取り合いDSでドリフトしていたのに。
世界が別れてしまった。
もちろん全員が全員スマホを持っていた訳じゃないし携帯すら持っていなかった人もいた。
学校では使用禁止だったし部活の最中に使う暇などない。
だから完全に分断された訳ではない。
だけどスマホを持つ人と持たざる人では共有できない世界が出現してしまったのだ。
これはかなり衝撃だった。
仲の良いグループでいてもさっぱり分からん話題が多いし
残念な事に私のガラケーはLINEが使えなかったので(色々ためしたが無理だった)
泊まりに行った時に六人中四人がモンストの通信をやり始めたときには絶句した。(二人で7並べした)
グループLINEで盛り上がった事を学校で喋られても全くついていけない。
え?なになに?と毎回聞くのも気が引ける。
そして1度LINEを知ってしまった子供はメールなぞしない。
頑張って友人の全員分のメールアドレスを聞き出したが、メール勢はLINEには加われない。
グループみたいに皆で話してる感は出せない、頑張って一斉メールなのだから。
無駄にテンションが上がった深夜に繰り広げられるLINEのわちゃわちゃを我々は楽しめないのだ。
遊びの連絡も一通り決まった後に報告で来る。
遊びは本番より計画の方が楽しかったりするのに。
ただ学校に行ってさえいれば毎日顔を合わせるのでそこまで疎外感を覚える事もなかった。
受験終了後。
学校もほとんどなく暇だが、連絡が上手く取れない。
LINE勢はメールを見ないのでこちらからは電話しかない。
仲が良ければ連絡手段がなんだろうと遊ぶだろうと思うかもしれないが遊びというのはタイミングが命。
少しでも遅れれば締め切られ発車してしまう。
メール電話では事後報告のみでリアルタイムで参戦できないのはかなりの痛手。
とうだうだ当時の愚痴を書いてみた。
まぁこんな具合に乗り遅れたわけ。
そして乗り遅れた列車には2度と乗ることができない。
高校に上がって遂にスマートフォンを手に入れたが、先人のようなある種、ネイティブのような使い方はできなかった。
もちろん私の適正がそもそもなかったのもある。だけど最初はLINEとかの文面上での口調にすら戸惑う。
いつも喋っている時とは違って丁寧だったりとか砕けてたりでこっちはどうしたら良いのかさっぱり。
それでもなんとか満足に使えるようになってきたらInstagramの登場。
もう手に負えません。
なんで自分達の写真をネットに上げたいのか、他人の共感を得たいのかが分からない。
私はむしろ仲間内だけの秘密が好きだったりする。
もうあきまへん。
そして私は年齢以外で若者を名乗るのをやめた。
まぁ元々無理だったとも言える。
中学の時から好きな歌手はZARDやらWANDSやら一昔前のB-ingだったし、好きなアニメは焼きたてじゃパンと銀魂だし、俺は本来ちょっと古くさいというか懐古厨気質の人間かもしれない。
いいよ、全然これでも楽しいから。
きっと同じような人にそのうち出会えるかもしれないし。
ただ生きやすくはない。
仕方がないので地面に這いつくばって
四足歩行、いや四輪駆動でがんばります。