本の海に飛び込め
最近、何をするにも事前にレビューを見る事が多くなりました。
映画を見るとき、アニメを見るとき、本を買うとき…
だが以前は違ったのです。
昔は親戚からもらった図書カードを握りしめて本屋に行き、海に飛び込むようなつもりで次はどんな物語と出会えるのかとワクワクしながら本棚の前に立っていました。
当時は無知だったから良かったのかもしれないです。もちろん今が博識な訳ではなく。
どの本が面白いかなど検討もつかないから
なんとなく目についた本を手にとっていました。
ドハマリした本から途中で飽きて読まなかった本まで様々でしたけど
面白かろうがつまらなかろうが新しい世界に出会えるのが嬉しかった。
もちろん他人の意見等どうでも良かった。
一切気にしませんでした。
でも気づいたら
今そんな簡単な事ができなくなってしまっているのです。
臆病になってしまいました。
中途半端に知識がついて、この作者は合わない、このジャンルは、この出版社は…
等と計ろうとしている、そして失敗を避けようとしているのです。
本がつまらなかった時の金や時間が勿体無い、面白くない物を読むのは苦痛だ、なんて思ってしまう。
更には面白そうと手に取った本でもレジに持っていくまでに手元のスマホでレビューを確認してしまう。
さらにレビューが悪ければ本棚に戻す、なんて事もしばしば。
こんなんでは新しい発見などたかが知れているでしょう。
手の届く範囲だけしか見ようとしない小さい人間になってしまう。
頭では分かってはいます。けれど怖い。
こんな自分を変えたくて解決策を考えました。
目を瞑って触れた本を買う!
こうすれば自分の意思など関係なく新しい本に出会うことになるではないですか。
私は他人の定めた評価に従って生きるのは嫌です。
自分の意思で飛び込んで自分で自分の感性を大切にしたい。
暗闇に向かって手を伸ばそう。
手に取ったのは
フルメタルパニックでした笑