勝手に改葬

来世で立派なメジャーリーガーストライカーになるために。

うごメモが最先端の時代

小2か3くらいの頃。
当時学校でね、まぁ男子ならよくわかると思うんですけど
いきなり誰かの股間を掴む、遊びというか、おふざけがありまして。
何をするわけでもないんですよ、ただ掴んで驚かすというか、やんちゃな小学生男子なりのスキンシップみたいなもんです。
ただ掴むのも芸がないですから少しずつ工夫が凝らされていって
でかっ!小さっ!とか、無いよ!
という感じで真実は関係なくナニのイジりが始まります。
他にうわっ濡れてる!こいつ漏らしてるぞ!みたいなんもありましたね。

 

そんである時、年上の兄弟がいる子に股間掴まれて言われたんですよ。
「こいつ〇〇してる!」って。


周りはゲラゲラ笑ってたんですけど
僕はさっぱりそれが分からなくて。

何度確認しても股間に痒い以外の異常は無し。
皆笑ってるし恥ずかしい事なんかな、とか
それ何?って聞いたら余計笑われるんかな、とか思ってその場では「ち、ちげーし!」と可愛く抵抗しました。


でもさっぱり分からなくて。
今だったらスマホですぐ調べられるんですけど当時子供が触れる電子機器なんかDSLiteが関の山、甲羅マリオが最先端の時代ですから、やっぱり誰かに聞くしかないんですね。
自分より遥かに賢くて一番身近な、聞いても笑わなそうな人に。

僕はとうとう聞くんですよ。
土日に家族(祖父母、両親、妹2人)で海に向かってる車中、3列8人乗りの一番後ろから助手席の母親へ。

「ねぇお母さん。」
「ナニ?」

「ボッキってナニ?」

ピシッ


放課後再放送の相棒を見まくって推理力を鍛えていた僕はすぐに気づきましたよ、

これは聞いたらアカンやつやと。

でももう後戻りはできない。

「学校でたかしが言ってたんだけど分からなくって。」
母は丁寧に答えてくれました。
「えっとね、ボッキっていうのは、チンチンが大きくなって固くなることだよ。」

僕は平然と、学校でサンタは親だと言われて「し、知ってるし。」と応えた時のように済ました顔で
「あぁ、オシッコ我慢した時になるアレね。」
と終わらせましたとさ。

 

以降小辞典は相棒