便世の記憶 〜刑験、そして目覚め〜
全身から汗が吹き出している、服が張り付いて気持ち悪い。
ここはどこだ、
薄暗いな、気味が悪い。
何がなんだか。
一回落ち着こう、冷静になろう。
ヒッヒッフー、ヒッヒッフー。
なぜだ、腹が痛い。
肛門も痛い。
とにかく状況確認だ。
幅人1人分の狭くて長い部屋、全方位ツルツルの壁、背後の壁上部には小さな曇りの付いた明取り窓、そしてケツには冷たい椅子の感触、なんか落ちそうで座り心地が悪い。
壁の強度はそこまで高くなさそうだ。
触れるだけでガタガタいっている。
一体この不可思議な場所はなんなんだ。
もしかして夢か?いや、それにしてはstamachacheが現実味を帯びすぎている。
ぐわっ
ケツの痛みとともに頭が混乱に襲われた。
何かが流れ込んでくる。
…
そうか、これは前世の記憶なんだ。
思い出してきたぞ、若さ任せの青き正義感溢れる俺は学校の仲間と頭のイカれた日本人共に抗議して、そしたら広場で捕まってそれで…
違う違う違う違う
トイレじゃねぇか!
そりゃ冷たいわ便座だもの!イマドキの新しいヒーター付きじゃないふっるい便座だもの!
足枷じゃなくてパンツ!腹痛いのは便秘!肛門は痔!
やっっと頭が起きてきた!
そうだ、確か巣籠り物資調達へ本屋行ったらいつもどおり青木まり子現象で便意催しぃのトイレ行きぃの、、?
寝たのか?俺は、うんこしながら?
ないないないないないないない
ちょっと待てぇ一旦落ち着けぇ。
食べながら寝るのは幼児、立ちながら寝るのはキリン、泳ぎながら寝るのは鮪
うんこしながら寝るのは?
そんな成人男性いやだぁ!
続く。