虫除け色に染まるよ
田圃の合間をチャリで走ってたら顔面に何かぶつかりました。 停車し辺りを確認するとトノサマバッタでした。うじゃうじゃいました。気持ち悪かったです。
おかしいんです。気持ち悪い筈ないんです。むしろ大好きな筈なんです。トノサマバッタがいたら飛びつく筈なんです。田圃は宝の山の筈なんです。
いつの間にか虫が気持ち悪くなってました。
ひっくり返っているセミがいたら木に戻してやるのが日課だったあの頃と何が違うのか。
ゴキブリだって好きでこそないけれど気持ち悪いなんて昔は思いませんでした。
本能的に嫌い、なんて事は絶対にないです。そもそも小さい頃から虫好きだし、近所のブラジル人がセミ食ってたり、スーパーでイナゴの佃煮売ってたりするように虫が駄目な本能なんてありませんから。
単純に虫と触れ合う機会が減ったという事はあると思います。虫探し以外にも楽しい事が増えた、視力が落ちて虫を探せなくなった。で遠ざかってしまって虫への免疫が消えていった、かも。でも元々苦手で克服した、とかでもないのに数年触れなかっただけで駄目になるとは考えにくいですけど。
ただ、なんとなく小さい頃から予感はあったんです。そのうち虫嫌いになるんじゃないかって。
というのも、テレビとか、周りの人間があまりにも虫を嫌うんです。異様な程。食べる訳でもないのに。
で、このまま成長していくとこの世界に染まるんじゃないか、なんて。やっぱり人間の適応能力は半端じゃないですから、特にマイナス方面に。
結果染まってしまったようです。真っ白だったランニングは染みだらけ。
もう短パン小僧ではいられないのでしょうか。
「頑張れ」に関しても似たような感じです。
頑張れと言われたら嬉しいのが普通でした。
けど頑張れは無責任とか追い込むとか既に頑張ってる人に失礼とかいう話を聞いてそれを言われる度辛くなるようになりました。
「頑張れ」って善意で本心で純粋に言ってくれる人に申し訳ない気がしてしまいます。
そう言われて辛い人がいる、ってのが理解できて自分からは無闇に言うことがなくなった、ってのは良いことだと思うんですけどね。
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