渾名についての考察
渾名 : 軽蔑または親愛の意図で、本名のほかに、その人の特徴をとらえてつけた名前。
という事で誰もが使ったり使われたりは経験があるはずの物。渾名。
自称日本一の渾名コレクターの私が渾名の発生から定着、そして多様化まで解説します。
発生
渾名は本人の意思とは関係無しに発生する事が多いのです。
なぜなら誰しも名前で呼ばれる事が普通だと思っているから。
名前で呼ぶのに何らかの不都合が生じた場合もしくは良い渾名を思い付いた場合に発生します。
なので呼ばれる側が気に入る場合は稀です。
(これは日本での話で欧米では自分からニックネームを名乗るそうです。)
渾名が製法は主に3つに別れます。
1、名前の変形。
2、外見的特徴の形容。
3、総合的情報による名付け。
1について
例えば苗字で決まる場合。
例えば山崎さん
ほぼ確でザキ になります。
これはアンタッチャブル山崎、銀魂のザキなど世間一般のイメージが定着しているのとは関係なくほぼ全ての山崎さんに適応されます。
それから名前が長い場合。
たかのり、などちょっと長い。
こんな時はたかちゃんもしくはたかちん
となります。タカティンでもいいです。
次は2の外見的特徴からの発生
本当に見たまんまを渾名にした場合。
例えばデブ、メガネ、ハゲ、ゴリラ
加えて似ている有名人の名前をそのまま流用するケースも。
ただし同じ特徴の人間が同じクラスに複数いると使えません。
1と2は知り合ってすぐの初期段階で発生します。
そして3の総合情報による名付け。
知り合いになってしばらく、相手がどんな人間かをある程度把握して性格や言動行動などを元に名付けられます。
最たる例を出すと
まるでダメな男or女
略して
マダオ です。
しばらく関わって、うわぁこいつダメ人間だなぁと思われたらマダオと呼ばれます。
定着
渾名が定着するのは三人以上が使いだしたら定着決定です。
この三人というのは絶対です。
一人だけだと単に特殊な呼び方。
二人だと仲間内だけの呼び方。
三人になると
まぁ一人だけでもその一人が番長や人気物だった場合は瞬間定着です。アロンアルファもビックリです。
さらに定着を加速させる行動が
嫌がる事です。
人間は他人が嫌がるのを喜んでしまうので余計に定着が早まります。
それと超加速させる行動が、
誰が○○やねん!などとツッコミをしてしまうこと。
場を盛り上げようとしてその場のノリでやってしまうと後で痛い目を見ます。
お気をつけを。
じゃあどうやって嫌な渾名を避ければ良いのかって?
渾名が生まれた瞬間に全力で抗議するしかありません。
まだ使用人数が少ないうちに、そして呼ぶ側が渾名に愛着を抱かないうちに。
癌と一緒で早期治療が大事なのです。
や~め~ろ~よ~ なんて生易しい物ではだめです、加速します。
ぶちギレるか、最悪法的手段に出るしかありません。
そして対処が遅れると自分の嫌な気持ちも薄れます。
なぜならどんなに嫌な渾名でも次第に慣れてしまうからです。
気づいたら普通に返事をしている自分に驚くことでしょう。
多様化
例えばゴリラという渾名がついたとします。
すると次第に個人個人で個性を出そうとしてくるのです。
ゴリラ、ゴリ、ゴリラッサン、ゴリコ、ゴリ雄、ゴリみ、ゴリ蔵、G、ガレッジセール、近藤、等々
決まった物で呼ぶ人間もいれば毎回のように変えてくる奴も存在します。
こうなるとやりたい放題です。
多様化の波は留まる事を知らず、
本来呼びやすくするために生まれた渾名なのに、把握するのが大変になります。
と、発生、定着、多様化について書いて見ました。
渾名は本人にとって望ましい場合は少ないです。
もし自分の希望する渾名があるならば
しかるべき根回しをして上手く定着させる事が必要です。
と欧米のやり方を取り入れてみてもいいかもしれません。
次回は私の経験を書きたいと思います。
ヨロシク。