勝手に改葬

来世で立派なメジャーリーガーストライカーになるために。

それでも俺は鼻をほじる

昔から汚れるのは嫌いだった、だから砂庭で泥遊びなんてもっての他だった。

けど鼻はほじった。

 

小さい頃は男女問わず鼻ほじ人口は多かったはずだ。それが大人に注意されやめ、

またやめた奴に注意され止めていく。

それでも鼻をほじった。  

 

もちろん人前であからさまにはほじらない。

それは他人のホジリングまたは鼻くそを見ると吐き気がするからだ。汚い。

 

鼻くそを貯めたりもしない。

のび太のように鼻くそを貯めてシューティングなどもっての他だ、だって汚い。


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勘違いしないでほしいのは、私は癖で鼻をほじるのではない。気高き自意識によってほじっているのだ。

だから食べちゃうなんて事も絶対にあり得ない、だって汚い。

 

 

ほじるのは決まって朝、起きた瞬間。

まず息の通り具合から鼻くその量を推測する。風邪を引いて息ができないなんて時はウッキウキで興奮のワックワクだ。鼻息で鼻くそを飛ばさないように気をつけねばならない。

 

次に右手の人差し指先端を右穴の内側に挿し込む。けっして漫画のように小指を突っ込んだりはしない、小指は操作性が悪く鼻の粘膜を傷つけ鼻血を出しやすいからだ。

鼻の内壁に薄く広範囲に鼻くそが張り付いていた場合はラッキーだ。

全体に指で圧力をかけずらすようにして取る。割れることなく張り付いていたままの形で取れれば合格。しばしこの芸術品を眺める。

鑑賞が終わればティッシュに置き、今度は内壁以外の散乱している鼻くそをこそぎ取り、まるめて玉を作る。 

最後に2作品をティッシュ上に並べ、その日収穫した鼻くその総量を感じる。

 

今までの最高傑作はインフルエンザで寝込んだ時に鼻にパンパンにつまった鼻くそを一度に全部取れた時だ。巨大な鼻くそが出て来て驚いたあまり「GODZILLA!」と大仰に、石原さとみばりに叫んでしまった。

 

今はこのようなホジリングスタイルに落ち着いているがこれまで様々な変遷を経てきた。

 

豪快に一度で全てをほじり取る

ストロングスタイル」

人前で誰にも気付かれないように一瞬で刈る

「隠密スタイル」

鼻息で全てを吹き飛ばす

「竜巻旋風スタイル」

 

しかし どれも鼻に負担がかかりすぎ、鼻血体質になってしまうので長続きはしなかった。

 

よって今の

「セカンドオポチュニティースタイル」

が確立したのだ。

 

よいこの皆も真似してね。

それと、ほじる前に手を洗うことを忘れるなよ!