冒険ですよですよ
実は、異世界に若干触れた事があります。
別に眼帯はしてませんし左手に包帯は巻いてません。おでこに邪悪な目なんかありません。かめはめ波の練習は…しました。
つまり正気でした。
そこは高校での授業中という至って平凡な日常。
ある日本史教師が言いました。
「割り算できない日本人はいないので…」
すぐそこに異世界はあったのです。
少しの間彼女が何を言ってるのか分かりませんでした。だってこちらは割り算どころか足し引き算をまともにできない同級生がゴロゴロいる地域で育っているから。
きっと彼女の住んでる日本'では皆が皆偏差値60以上の人間で整った格好をしていて礼儀正しい。誰も道に痰を吐かないしゴミを漁らない、上裸で彷徨ったりしない。
聞けば生まれは1等地で一流私立大卒、旦那は日本物理学の権威。
仕方ない、世界が違うんだもの。
彼女には中3で同級生に分数を教えた経験は無いし、近所に子供食堂があることだって見えやしない。
こちらは日本であちらは日本改だもの。いやもしかしたらこちらが日本改なのかもしれないし日本zかもしれない。
人それぞれ見えてる世界は似たところがあるだけで実際はまるで違う。
皆異世界人なんだ。つまり人の数だけ異世界がある。それを知ってしまったからには色んな異世界に触れてみたい。
異世界を知ってるから偉いなんて事はない、ただ色んな異世界を見れた方が楽しい。
日本Qも日本5GoGo!も日本WTMarkⅡ2ndも冒険してみたい。
だから他人の世界の一部であるフィクションに夢中なのかもしれない、と気づいた。
それともう一つ、他人と比較する事の無謀さに気づきました。だって皆異世界人なんだもん。
エルフと寿命や耳の長さは競えないしドワーフに鍛冶力で勝てるわけがない。
逆にオークに暗算で勝ったところでしょうがない。(あくまで例えですよ、他の人を貶す意味はありません)
偶に覗かせて貰っておもしろ〜と思えば十分。
嫉妬や優越に忙しくて異世界冒険を楽しめなかったら損だもの。