死ぬとおもた
1つ 信号待ち
自転車に跨がって信号待ちしていたら、真横からママチャリ(前カゴに赤ちゃんが乗っていた真ママちゃり)に突進された時。
吹っ飛ばされて暴れまわる視界に入った赤ちゃんはなぜか神々しくて、あ、この子に生まれ変わるんだ?と早とちりした。
無傷だった。
2つ 逃走中
小3最後の日にお楽しみ会、異例の担任公認校内全域逃走中。テンションは爆上げ。
小3がテンションMAXで何も起こらないわけがなかった。
ただ逃げるのもつまらないので、逃げに自身があった馬鹿は鬼を全力でおちょくっていた、ら、前を見るのを忘れていた。
振り向くと同時に壁に激突。
直後に右目上から飛び出す血。
パニックになって日頃の懺悔を泣きながら始めた。お母さんなめこ残してごめんなさい。
20数針縫ったらしい。傷はR18で見せてもらえなかった。そして眉毛が禿げた。
3つ 震災
家の前で友達にじゃねーと言った瞬間にふらついた、と思った。次は電柱がくねった、家からは何かが割れる音、踏ん張る友達。
地震!と隣のおばちゃんが叫んで
家に逃げた。
玄関の家族写真はぐちゃくぢゃ、熱帯魚は水槽から投げ出され、家族はトイレに閉じこもっていた。
何度も何度も大きな地震が来た。
いつ地面が割れて落ちるか分からない、という恐怖に駆られ、なんとか捕まって助かれるように以降握力トレーニングを始めた。
4つ タワーオブテラー
何故かいつも遠足はディズニーだった。
あそこは地獄だ。人間よりでかい2頭身のバケネズミが闊歩し、自販は200円は下らない、何より自殺体験遊具がいくつもある。
だが脳をやられた奴らは胸を張ってそれを拒否する人間をも道連れにする。
「ぜってぇ大丈夫だって、ちょっとだからちょっと。」「死にやしないよ。」
そうやって何人もの童が薬漬けにされたと語った麻取のおっちゃん怒りの演説を忘れたか。
そして結局大丈夫ではない。上がって下がってを3度も繰り返した。実際の飛び降りだってここまで辛くないに違いないだって片道だもの。死ぬこと以外かすり傷?ふざけんな、かすり傷だって嫌だわキズパワーパッドがあったとしても。